『ベニシアさんの四季の庭』菅原和彦監督インタビュー【前編】

公開まで約2週間とせまった某日、菅原和彦監督に、本作へかけた想いや現在の心境をインタビュー。テレビ番組や新聞・書籍などを通じ、既に多くのファンがいるベニシアさんの映画化ということの難しさ・面白さを語っていただきました。

 

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-『ベニシアさんの四季の庭』いよいよ近日公開ですが、どんな心境ですか?

 

そんなに心境は変わらないですよ。変わらずに、ずっと緊張しています(笑)。とくに、今はフィルムも完成して納品も終わっていて、もうどうしようもないわけです。自分は本当にやりつくしたのか?やるべきことをやったのか?と、時々不安になることはあります。

 

本作はドキュメンタリーなので、膨大な素材のなかからシーンを切り取っていく世界。ドラマのように脚本に則って積み上げるのではなく、落としていく作業です。本編98分という尺の中で、取捨選択を散々繰り返し、最善だと思ってやったことでも、あのシーンを残して本当に良かったのかな、と思うことはあります。

 

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