『ベニシアさんの四季の庭』菅原和彦監督インタビュー【後編】

後編では、菅原監督から見たベニシアさんの魅力や、撮影裏エピソードを語っていただきます!

 

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-監督が考える、ベニシアさんの魅力をお聞かせください。

 

彼女に会った人みんなが言うことですが、超ポジティブなところ。人生を諦めないところ。そして、どうしたいか?ではなく、どうすべきか?という客観的視点をいつも持っているところ。辛いことがあっても、そのときは落ち込むけど、どこかの時点から、それはそれ、これはこれ、と切り分けて行動できるところ。

 

人って結構、一つ悩みごとがあると、他のことが手につかなくなりやすいと思うのですが、彼女はそういうことがないと思います。それから、行動力がある。自分が良いと思ったことはすぐ実践する。できないかもしれない、とか考える前に、とにかくやってみる人。

 

始めの頃は、ファンタジックな雰囲気を前面に出すことを意識して作っていました。「こういうステキな暮らしもありますよ」と、観る人に夢を与えるような。映像も音楽もゆったりと気持ちよくて、途中で寝てもいいよ、みたいな(笑)。だけど次第に、ベニシアさんの頑張り屋なところや、好奇心旺盛なところ、ちょっと不器用なところといった人間らしさが、映像や音楽と相まって、ファンタジックなだけじゃない、独自な世界観ができあがったと思っています。これは、彼女自身の魅力によるところも大きいと思う。

 

 

-制作での楽しかった思い出話をお聞かせください。

 

あの家に訪れること自体が楽しかったです。仕事で行っているわけですが、なぜかあの家に行くとホッとするのです。ベニシアさんは、午前中と午後に1回ずつ、ハーブティを入れてくれます。「はーい、お茶がはいったよー!」とか言って。そうすると、撮影は一旦ストップ。われらスタッフは、キリの良いところまで・・といいながら延々と撮影に集中してしまいがちなのですが、ベニシアさんの一言で休憩タイムです(笑)。

 

「スケジュール、押しているなあ・・」なんて思うこともあるのですが、このハーブティがすごく美味しいのです。ローズヒップレモングラス、ハイビスカスのブレンドに少しハチミツを入れて飲むお茶が特に好きでした。お手製のお菓子も一緒に出してくれたりして。あのティータイムのおかげで、リラックスできた部分は大きいと思います。

 

ハーブティの美味しさを知ったのも、ベニシアさんのおかげです。ふらっと入ったカフェにハーブティがあると、頼んでみたり。もらったハーブ苗を育ててみたり。ま、育てるだけで、料理に活用はできていませんが(笑)。

 

 

-この作品を、どんな方に観てほしいですか。

 

こういう人に、というのは無いなあ。若い男性でも女性でも、中年の男性でも女性でも、誰が観ても、きっとそれぞれに思うところがあると思います。共感できない部分があってもよいと思っています。こんな生き方もあるのだな、と受け取ってもらえれば。そこから、何かを考えるきっかけになれば、と思います。

 

-ありがとうございました!『ベニシアさんの四季の庭』、9/14(土)から公開スタート。連日たくさんのお客さまにお越しいただいています。引き続き劇場にてお待ちしております!!<(_ _)>