ベニシアさんの人生と映像が、まるで”3D”のような立体感で客席へ迫ってくるような映画にしたい。
制作プロデューサー鈴木ゆかりさんに、本作へかける想いを取材しました。前編・後編でお送りします。鈴木さんは、NHK放送番組「猫のしっぽカエルの手」の制作プロデューサーでもあります。
ベニシアさんと一緒に。(写真右:鈴木ゆかりさん)
-映画の見どころをお聞かせください。
どんな家庭もそうであるように、ベニシアさんの家にもこれまでさまざまな問題が起こってきました。今回の映画では、そうした厳しい現実的な問題に正面から向き合います。それをどう乗り越えてきたのかを、彼女や家族・仲間たちが深く語るところが見どころの一つです。
もしかしたら、テレビでベニシアさんを知ったベニシア・ファンには、少しショックかもしれない。でも、困難を受け止めるベニシアさんの姿は、最終的には彼女の新しい魅力として理解していただけると思っています。
もう一つは、京都大原の美しい自然や、心優しい人々の映像です。ご自宅のテレビで見るのとはまた違った映像美をご堪能いただけると思います。さらにそして単なる映像美にとどまらず、雪が降ったり新緑が芽生えたりといった季節の映像に、ベニシアさんの人生が投影されていると感じられることで、さらに観る人の心に迫ってくる映画になると思います。
自分もそこにいるかのような立体感のある映画、ある意味で“3D”というか(笑)。きっと、映画を観た後、家に帰ったらベランダで萎れている植物にお水をあげようかなとか、家族のために美味しいものを作ろうとか、そんな風に思っていただけると思います。
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